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Portfolio
The story continues even at this time if she went away to somewhere
この時はさらに続く そこに彼女がいなくても
制作に取り掛かる前に物語を書く.それは私にとってエスキースのようなものであり誰かに読んでもらうことや提示することを目的としていない.
今回,その物語を単語ごとに分解したものを床面に砂で書き写した.人が空間に入り歩くことで砂が踏まれ文字が崩れ,搔き消える.次第に物語は消えてしまうが,そこに確かに誰かが存在していたという気配が色濃くなってゆく.
また、展示準備期間中の3日寛10時から15時までの間,空間の真中にボイスレコーダーを設置し音を採取した.採取した音を3日分重ね,その音を展示期間中に流す.そしてまた新たに音を重ねて録る.足音,床の軋み,鳥の鳴き声,外界の雑踏,それらが毎日重なり合うことで音としての判別がつかなくなりノイズになる.ここでは逆に人の気配は消え去り,その空間故に発生し共振した音が色濃くなる.
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